ベリフェラは別名、セルフィンモーリーと呼ばれ、多くの改良品種が市場に流通しています。
ベリフェラLOVEマークは、LOVEマークが可愛らしい人気の熱帯魚ですが、LOVEマークは注射器などで人為的に描いたものであるため、飼育を続けるうちにLOVEマークが薄れてしまったり、消えてしまったりします。
また、繁殖させても稚魚にはLOVEマークがありません。
セルフィン(Sail:帆+Fin:ヒレ)の名が示す通り、帆のような大きな背ビレが特徴的で、ヒレをなびかせて悠然と泳ぐ様は鷹揚とした威厳に満ちています。
ベリフェラLOVEマークの飼育方法! 混泳・水温・餌など
他の卵胎生メダカに比べると、ベリフェラの飼育に適した水温は高く、23~28度が適当と言われています。
水質は中性から弱アルカリ性が適性で、成長すると10cm前後と卵胎生メダカの中では大き目に育ちます。
そのため、体が小さな熱帯魚と混泳させてしまうと、ベリフェラがヒレをつつくこともあるので、グッピーなどとの混泳は避けた方が無難です。
ベリフェラのヒレが大きいこともあるので、混泳させるなら体のサイズが同じで遊泳域のあまり重ならないものがよいでしょう。
ローチやオトシンクルスなどは水槽の底にいることも多く、性格の大人しい魚なので混泳相手としておすすめです。
餌は人工飼料で十分ですが、生餌などを与えると喜んで食べます。
ベリフェラLOVEマークの繁殖・遺伝
LOVEマークは遺伝するものではありませんので、繁殖の際に親の選定にこだわる必要はありません。
ベリフェラLOVEマークには、LOVEマークがよく映えるためか、多くは体の白いベリフェラが使われており、両親に色や模様を表現する遺伝子がない限り、全く見た目の異なるベリフェラが生まれることはありません。
人の手によってLOVEマークなどを色付けされた魚は病弱になってしまう可能性もあると言われており、継続して色や模様を着色することはあまりおすすめしません。
ベリフェラの出産や稚魚の成長速度は飼育環境によって大きく左右されます。
ベリフェラの妊娠期間は約20日ですので、早ければ一ヶ月サイクルで産仔を繰り返します。
稚魚はある程度の大きさまでは順調に成長するのですが、ショップで見かけるサイズになるには三ヶ月~六ヶ月程かかります。
育成に失敗すると十ヶ月経っても小さいままだったりするので、その場合は飼育環境を見直しましょう。
体の小さなベリフェラにも繁殖能力があり、次の世代の子をうまく育てることができれば体を大きくすることも可能ですので、育成に失敗しても諦めずに頑張りましょう。