グッピーの卵胎生の仕組み


グッピーが卵胎生で繁殖することは、グッピーの飼育をしたことがある人なら当然知っている事実でしょう。

しかし、これからグッピーを飼育しようと思っている初心者の方は卵胎生と聞いても、いまいちピンとこないと思います。

そこで今回は、初心者の方でも分かりやすく、また、すでにグッピーを飼っているというアクアリストの方にも参考にしていただけるよう、具体的にグッピーの卵胎生の仕組みについてお話ししていきたいと思います。

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卵胎生とは

メスの腹内で卵と精子の受精が行われ、そのまま腹内で卵が孵って稚魚が産まれる繁殖形態のことを指します。

稚魚たちは産まれた瞬間から泳いで自力で危険から逃れることも、少々大きめの餌をついばんで食べることができるので、卵生の魚たちに比べれば簡単に数を増やすことができます。

グッピーの他にも、セルフィンモーリーやプラティ、ソードテールなどが卵胎生メダカの仲間であり、いずれも魅力的な泳ぎ姿をしているので観賞魚として人気です。

中でもグッピーは種類が豊富で水への適応力が高く、遺伝の奥深さからアクアリウムビギナーからベテランまで、幅広い層に人気があります。

それでは、グッピーの卵胎生の仕組みについて見ていきましょう。

グッピーの卵胎生

グッピーの卵胎生は、メスのお腹の中に受精できる卵が準備されるところから始まります。

卵が準備されるとメスのお腹は膨らみ、オスはこの膨らみを見て交尾を行います。

グッピーの交尾はとても短時間に行われるので、なかなか目視で確認することは難しいでしょう。

オスの尾ビレはゴノポジウムと呼ばれる生殖器に変化しており、これを差し込んでメスの腹内へ精子を送ります。

グッピーのオスがメスの周りを泳いでいるときに、よくよく観察してみると、交尾が行われているのを確認できたりします。

さて、精子をもらったメスはおよそ1ヶ月の妊娠期間を経て、稚魚を出産します。

出産前のメスには、落ち着きがなく他の魚が近づくのを嫌がる、お腹が角張っている、水草の影などに隠れる、といった様子が見られるので、産卵箱に隔離したいときはこのタイミングで実行すると良いでしょう。

出産にかかる時間はメスごとに異なり、数日に渡り回数を分けて産むこともあれば、数十分で一気に産まれることもあります。

また、一度に産まれる稚魚の数は初産なら10匹前後、それ以降は回を重ねるごとに増えていき、一度に50匹以上が産まれることもあります。

無事出産を終えたメスは、次の1ヶ月後には再び稚魚を出産します。

実はグッピーはお腹の中に精子を蓄えておくことができ、一度の交尾で3,4回も出産します。

さらに、妊娠中も他のオスと交尾可能なので、オスとメスが混泳している環境であれば、稚魚が切れるということは殆どないでしょう。

まとめ

グッピーは卵胎生で繁殖するメダカの仲間であり、同様のものとしてはセルフィンモーリーやプラティ、ソードテールなどがいます。

卵胎生は稚魚の生存率が高く、グッピーも繁殖能力がとても高いので、初心者でも気軽に飼育することができるでしょう。

その一方で、増え過ぎに困ってしまうこともあるので、その水槽で飼えるグッピーの数については最初に確認しておくと良いです。

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