パンパンにお腹が張って苦しそうなのに、なかなか稚魚を産まないグッピーを見ると、どうにかして助けてあげたくなりますよね。
稚魚をなかなか産まないときは、以下の2つの対処法を試してください。
1.産卵箱へ移す
グッピーを産卵箱へ移すことは、次のような3つのメリットがあります。
・母グッピーが周りに気に気を取られないので、安心して出産に集中できる。
・産まれたばかりのか弱い稚魚を守ることができる。
・場所の移動による環境変化が刺激となって出産を促すことがある。
しかし、狭い産卵箱でたった一匹になることは母グッピーにとってストレスになるので、長期間の産卵箱への隔離は止めましょう。
隔離期間の目安は、短ければ1日、長ければ3日程です。
しばらく待ってもグッピーが出産する気配がないときは、元の水槽に戻してあげましょう。
そして、出産の兆候が見られたら再度、産卵箱へ移して様子を見ます。
この、産卵箱への隔離と水槽への戻しを何度も繰り返してしまうと、グッピーに負担がかかり過ぎてしまうので注意しましょう。
2、3回の隔離で稚魚が産まれないとき、または、産卵箱を使いたくないときは以下の方法を試してみてください。
2.水草を増設する
アメリカンスプライトやウィローモスといった水草を、グッピーの姿が隠れるくらい植えてあげましょう。
身を隠せる場所が増えたことによって、母グッピーが安心して出産するようになります。
また、産まれたばかりの稚魚の生存率も上がります。
グッピーによっては、水草などが少ない無防備な状態でも稚魚を産むことがあります。
そのような状況下では、産まれたばかりの稚魚が次々と大人のグッピーに食べられてしまい、飼い主が気づいたときには稚魚がいなくなっている、ということもあるのです。
お腹が大きかったはずのグッピーのお腹がいつの間にか小さくなっているけれど、稚魚が見当たらない、という経験がある方は水草を増やしてあげることで稚魚を確認できるようになるでしょう。
まとめ
グッピーの稚魚が産まれないときは、以下の2つの対処法を試してみてください。
1.産卵箱へ隔離する。
2.水草を増やす。
グッピーは安心して出産できる環境であれば、必ず出産します。
お腹が大きくなって時間が経っているのに、なかなか稚魚を産まない、というときは水槽の中のどんな部分がグッピーにとって不安に思われているかを分析し、不安を取り除いてあげましょう。
出産できる環境は整っているのに稚魚が産まれない、というときは。妊娠しているのではなく腹水病などの病気にかかっている可能性もあります。
そのような場合は、病気の疑いのあるグッピーを隔離して、他の症状がないかどうか、よく観察して病気をつきとめましょう。