グッピーの数が少なければ、水中に酸素を取り込むポンプなしでもグッピーを飼うことができます。
しかし、そのためには次のような点に注意して飼育するようにしましょう。
容器は大きく、数は少なく
水の量が多く、グッピーの数が少ないほど水質は安定します。
小瓶で数匹を手軽に飼うのも良いように思われますが、グッピーのためを思うなら入れ物はできるだけ大きいものを用意してあげましょう。
水量が多ければ、水中の酸素もそれだけたくさんあるということなので、ポンプなしでの飼育がはかどります。
ポンプを使わなくても酸素を取り込む3つの方法について
1.ウィローモスなどの水草を使う
水草は光合成で酸素を発してくれるので、ポンプがないときはおすすめです。
成長の早い水草は水質浄化作用もあるので、ろ過の代用としても使えるでしょう。
ただし、水草は光合成を行っていない夜間は呼吸をしていて、逆に酸素を消費してしまいますし、水質浄化作用も万能ではないので水草の入れすぎ、増えすぎには注意しましょう。
2.水面から酸素を取り込む
最も多く酸素を取り入れてくれるのは水面です。
何もしなくても水が蒸発するように、酸素も水中に入っていくので、水面の直上に蓋をするようなことはしないでおきましょう。
また、水面の位置を調整して、壁掛けや上部掛けフィルターから出てくる水が水面を叩くようにすることで、小さな気泡が生まれ続けて水中へ酸素を供給してくれます。
3.水換え
新鮮な水と交換してあげることも、水中の酸素濃度を保つ上では重要です。
1週間に一度は、全体の4分の1~3分の1の水を捨てて新しい水と入れ換えてあげましょう。
水換えの頻度や水量については、容器の大きさや中のグッピーの数によって変わってくるので、上記を目安に自分の飼育環境にあった水換えの仕方を探してみてください。
グッピーを増やさない
グッピーはとても繁殖能力が高いので、1ペアからでも簡単に数十匹に増やすことができます。
これがグッピーの人気の一つでもあるのですが、ポンプなしで飼育を続けたい場合はむやみに繁殖をさせて数を増やさない方が良いでしょう。
グッピーは一度の交配で3~4回出産が可能な上に、一年中その交配をすることができます。
こうなってくると、いくら広大な水槽を用意してもポンプやエアレーションなしで飼育を続けることは困難でしょう。
まずは気に入った種類のグッピーのオスだけを数匹飼育してみて、それで数を増やしたくなればメスを導入してみてはいかがでしょうか。
知識をつけた上で繁殖に取りかかれるので、余裕を持ってグッピーを飼育、繁殖させることができるようになるはずです。