バルーンベリフェラは別名、バルーンモーリーとも呼ばれている熱帯魚で、丸っこい体とフヨフヨと泳ぐ姿が可愛らしい品種です。
ハートマークバルーンベリフェラはこのバルーンベリフェラのボディに注射器などでハートマークをペイントした種類で、生まれて来る子供にハートマークはありません。
また、時間の経過とともにハートマークは消えてしまいます。
ハートマークバルーンベリフェラの飼育方法! 混泳・水温・餌など
ハートマークバルーンベリフェラは成長すると、およそ5cmになります。
平均寿命は1~2年で個体によって様々ですが、繁殖能力が高いので、最低限の飼育環境を整え、オスとメスを同一水槽で泳がせていれば自然と繁殖します。
水の適温は24~26度といわれ、水質は弱アルカリ性~中性の範囲を保つとよいでしょう。
餌は人工飼料がおすすめですが、与え過ぎて肥満にならないよう注意してください。
葉の硬い水草や角張った石などはハートマークバルーンベリフェラのヒレや体を傷つけてしまうこともあるので、水草は葉の柔らかいウォータースプライトなどがおすすめです。
水草は稚魚の隠れ場所にもなるので、飼育数に応じて適宜本数を調節してください。
食べ残しや排泄物などで水が汚れてしまうと水質が弱酸性に傾き、ハートマークバルーンベリフェラが衰弱したり病気になったりしてしまいます。
小まめに水を入れ替え、フィルターを設置するなどして水質を保ってください。
バルーンベリフェラは泳ぎが不得手なので、活発に遊泳する熱帯魚との混泳は向いていません。
また、縄張り意識が高く、気性の荒い魚との混泳も避けた方がよいでしょう。
水槽のスペースに余裕があるならば、オトシンクルスやローチなど、性格の穏やかであまり泳ぎ回らない種類の熱帯魚がおすすめです。
ハートマークバルーンベリフェラの繁殖・遺伝
ハートマークバルーンベリフェラの雌雄の見分けは簡単で、オスにはお腹の下にヒレが変化したゴノポディウムという生殖器があります。
メスは、一度の交配で複数回産仔し、10匹以上の稚魚を産むため初心者でも手軽に繁殖させることができます。
しかし、バルーンベリフェラを得続けるためには親の選定や稚魚の隔離が必要となってきます。
そもそもバルーンベリフェラは、脊椎が奇形したベリフェラの突然変異体を人工的に固定した種類なのですが、このバルーン体は完全に固定されているものではないため、バルーンベリフェラの両親からお腹の丸くない通常のベリフェラが生まれることも度々あります。
そのため、自然に任せた飼育を続けていると、徐々にバルーンベリフェラの出現率が減ってきてしまうのです。
バルーン体の出現率はそれほど低いものではないので、稚魚を生殖能力を持つ前にオスとメスに分け、バルーンのオスとメス交配させていればバルーンベリフェラがいなくなることはないでしょう。