グッピーを飼育している以上、水中で藻が発生してしまうことは仕方のないことですが、掃除したにもかかわらず2、3日で元に戻るような大量発生はグッピーにとって良くありません。
原因を取り除いて藻が大量発生するような悪環境を即座に正しましょう。
藻が発生する原因
最も多い原因は直射日光が水槽に当たっていたり、ライトを長時間点けていたりすることです。
ライトは8~10時間の点灯で十分であり、場合によってはそれ以下でも問題ありません。
窓にカーテンをかける、プログラムタイマーを使うなどして光の当たる時間を調整してあげることで藻の発生が落ち着きます。
次に多い原因は、水の富栄養化です。
ろ過装置の汚れによるろ過能力の低下やグッピーの増え過ぎ、餌の与え過ぎなどが富栄養化に繋がり、漂う栄養を糧に藻が大量発生してしまうのです。
ろ過装置をキレイにしたり、グッピーの数を減らす、水換えを行うなどすると水中の栄養分がなくなって藻の大量発生を抑えることができます。
藻の発生がグッピーに与える影響
藻やコケ自体はグッピーにとって悪影響ではありません。
グッピーが藻をついばんで食べる光景を見かけることもあるかもしれませんが、必要量の餌を与えていて、過剰に藻を食べている様子がなければ問題ありません。
問題なのは、藻が大量発生してしまう環境です。
長時間水槽が明るいことはグッピーの睡眠時間を奪うことに繋がり、富栄養化した水はグッピーを害する水中の常駐細菌を活発化させてしまいます。
また、大量発生した藻を放置しておくと、水中の酸素が不足したり、グッピーの様子が見えにくくなって異変に気づくのが遅れたりしてしまいます。
藻の掃除と抑制の仕方
ガラス面に付着した藻はスクレーパーで擦り落とし、流木や水槽内に入れている岩などに付着した藻は布やブラシで取り除くと良いでしょう。
藻の発生を抑制したいときは、ウォータースプライトやマツモなどの浄化作用の高い水草を水槽に入れると良いです。
また、石巻貝やコリドラス、ローチなどの生き物はガラス面に付いた藻を食べてくれたり、グッピーの食べ残しを食べてくれるので、掃除と抑制の両面で役立ってくれます。
このとき、間違ってもタニシやスネールといった繁殖しやすい貝は決して入れないでください。
これらの貝は水槽内で爆発的に増えてしまい、一面貝だらけになってしまうこともあるのです。
一度大量に増えてしまうと完全駆除も難しいので、最悪の場合は水槽を立ち上げ直さなければいけません。
貝や水草を導入するときは事前にどのような生態なのか調べるようにしましょう。
特に水草は葉っぱに意図せずしてスネールの卵が付いていたりするので、透明でゼリー状の卵がないかどうか、よく点検してください。
藻やコケの大量発生は、上記の原因と掃除・抑制の仕方を押えていただければ解決することができるので、水槽に発生する藻に手を焼いているという方は是非参考にしてみてください。